ついに始まりましたKeyのオリジナルアニメ、Angel Beats!エンジェルビーツ)。
最初の1話をこれほど期待した作品は最近では珍しいかも。
あまり期待しすぎると期待度が高い分満足できないことって良くありますよね・・・。
結論から言えば「作画クオリティは及第点」、「ストーリー展開に関してはまだこれから」という感じで、1話だけでは評価できる材料がまだ少ないです。
ただ、今後の期待度は依然として高いのは確か。

以下、Angel Beats!エンジェルビーツ1話のレビュー・・・というか粗くないあらすじ?w

主人公が目覚めるとそこは見知らぬ場所、そして自分がどこのだれだか分からない記憶喪失状態。
呆然としている彼に語りかける女性の声。
Angel Beats!1話 ようこそ死んでたまるか戦線へ
その声の先を見るとそこにはスナイパーライフルを構えた少女が。
少女「ようこそ、死んでたまるか戦線へ」
少女はここは死んだ後の世界で、ここにいるということは主人公はすでに死んでいるのだという。
死後の世界の解釈はいろいろありますが、Angel Beats!エンジェルビーツ)では空も雲も星も建物もある世界のようです。

とはいえ理解が追いつかない主人公。
少女「順応性を高めなさい、あるがままを受け入れるの」
そして彼女はこの世界から消されないために天使と戦っていると言う。
その少女のスコープで見つめる先は清楚な感じの少女が。

主人公は少女(以後、ゆりっぺ)の言う状況についていけず、説明を求めやすそうな天使と呼ばれる少女(以後、天使)の元へ。
その天使も同じく主人公は死んでいるのだと言う。
みんなで記憶喪失の自分を騙そうとしていると思った主人公は死んでいることを証明してみろと言った次の瞬間。
天使の右手には鋭利な刃物が現れ、主人公の心臓を・・・。
Angel Beats!1話 死なないことの証明
序盤から胸を貫かれる怒涛の急展開。
まさに、「順応性を高めて。あるがままを受け入れるしかない」わけですね。

気がつくと保健室のベッドの上、ものすごい激痛だったのに傷がない。
すぐ横には血だらけのワイシャツが・・・。
わけが分からず、とにかくこの場から逃げようとすると今度はハルバートを持った男が現れ、100hitのメッタ打ちで死・・・んだと思ったら数十分後に再生w
Angel Beats!1話 死ねない世界
これまた死ぬほど痛いのに死ねなかったので、さすがに自分に起こっていることは認識したようです。
血の飛び散り具合がシュールです^^;

こんな思いはもういやなのでさっさと消されるために信用できそうな人間を探して校長室へ。
扉を開けようとした途端巨大ハンマー?で3階の窓から吹っ飛ばされ気絶w
きっとこれも死ぬほど痛かったのでしょうけど、そんな痛みあれば発狂しそう^^;
逆に死ぬほど痛いと、発狂する前に気絶するのかもしれない。

Angel Beats!1話 神も仏も天使もなし
目覚めるとそこは校長室内で、「死んでたまるか戦線」が名称変更の会議中。
ゆりっぺはメンバーのネーミングセンスの無さに苦慮している模様。
すぐにでも消えたい主人公だったが、ゆりっぺたちの言う「天使に抗えば存在し続けられるこの世界で天使を消し去り、自分たちがこの世界を手に入れる」という目的を聞く。
半ば選択肢を狭められた感はあるものの、入隊を決意する主人公。
ここでうろ覚えだが名前が「音無」であることも分かります。

さりげなく出てくる「keyコーヒー」・・・そのうち某コーヒーメーカーとコラボして商品化されそうな予感(ぉ
きっとごく一部には相当売れますよ?
自分も、出たら箱で買いそうw
Angel Beats!1話 keyコーヒ!?
ゆりっぺの説明でこの学校の大半の生徒がNPC(ノンプレイヤーキャラ)で、彼らと同じような模範的学生生活を(した振りだけでも)送るとこの世界から消えてしまうらしい。
要するに不良なことをしていれば生き残れる(消えない)わけです。
現実世界とは逆なところが皮肉っぽい。
記憶が無い音無は、ゆりっぺたちと行動を共にするのは記憶を取り戻すまでの時間稼ぎだと割り切る。
ゆりっぺが言うにはNPCは音無が普通の人間と違いが分からないほどよく出来ているらしいけど、要するに『この世界が現実の世界だと思っていて、何の疑問も持っていない』のがNPCなんでしょうか・・・。
この辺の設定は今後分かってきそうです。
ゆりっぺの解説を受ける屋上の背景をよく見てみると、どこまでも森が続いてますね。
ネトゲでいうところのキャラが入れない背景部分のテクスチャみたいです。

早速「死んでたまるか戦線」改め「フジツボ戦線」・・・も改め元に戻して「死んだ世界戦線」の作戦「オペレーショントルネード」に参加することに。
ゆりっぺはベレー帽風な帽子かぶって、作戦参謀みたいにノリノリですw
トルネードって言うぐらいなので相当凄い作戦なのかと思いきや。
Angel Beats!1話 オペレーショントルネード
ゆりっぺ「生徒から食券を巻き上げる!」
名前の割りにやることはショボかった・・・。
あといつのまにか戦線名が「フジツボ絶滅保護戦線」になってるw
Key作品に共通するユーモアセンスというかなんというか、言ってることは大真面目だけどやってることはギャグでしかないところが実に良いKeyらしさです。

戦線メンバーらが配置につき、「ガルデモ」のライブ開始。
なぜに作戦でライブ?と誰もが「?」と思う展開です。
Angel Beats!1話 ライブ開始
ちなみにPVを見た人なら分かるかと思いますが、このライブシーンはAngel Beats!エンジェルビーツ)を制作しているピーエーワークスが、実際のライブシーンをトレースして制作しています。
故に、演奏時の動きは本物に限りなく近い出来になっています。
実験的手法を取り入れているピーエーワークスのこの作品に対する意気込みが感じられるシーンです。

一方、外で警戒任務についている音無の前に天使が現れる。
撃つことに躊躇するも、やらなきゃやられる。
1発目は負傷させるも、痛覚が無いのか平然と向かってくることに音無は驚きつつ後退。
2発目以降は天使のガードスキル「ハンドソニック」とその超人的身体能力で弾丸を弾き飛ばされ無効化。
良く見ると弾いた瞬間の火柱の中に「0」と「1」の文字が。
まるで情報の破片のような描写です。
Angel Beats!1話 天使の実力
戦線メンバーも合流して波状攻撃を仕掛けるも天使のガードスキル「ディストーション」で銃弾が偏向されてます。
重力制御までできるんですね、ってゆうかまさにディストーションフィールドwww
偏向された銃弾斉射の軌跡が、夜のせいもあってか綺麗に描かれてます。
ロケット弾まで持ち出してますが、天使周囲の空間が重力で捻じ曲げられているなら、その周囲ごと吹き飛ばせるロケット弾は確かに有効なのかも。
しかしその爆風も天使への有効打撃にならず。
Angel Beats!1話 まさに巻き上げ
そしてライブは宴もたけなわ。
ゆりっぺの指示で送風機が作動し会場の窓が開け放たれるとライブに夢中のNPCたちから紙ふぶきのようなものが舞い上がる。
音無が見上げるとその紙ふぶきが雪のようです。
その中の一枚を手に取るとそこに書いてあったのは・・・。
Angel Beats!1話 作戦完了で肉うどん
肉うどん300円
なるほどまさに食券の「巻き上げ」ってわけですね。
これにてオペレーショントルネード終了で撤収。
音無が走りながら振り向くとそこには一人ポツンとたたずむ天使の姿が・・・。
というわけで音無君のこの世界最初の食事は「肉うどん」なのでしたってところで1話終了。

食券舞い上がっても気にならないNPCや、いくらなんでも多すぎる枚数にツッコミを入れたいけど、まぁその辺は雰囲気を盛り上げるための表現割り増しって感じですね。
ってゆうかそれ以前に、「死なないのなら食べる必要ないんじゃね?」って疑問が・・・。
ひょっとして、『食べなくても死なないけど、空腹感に絶えられない』ってことなんでしょうか。
もしくは『食べなくても死なないし空腹感もないけど、やっぱ食べることは人生の楽しみだから食べないとね!』ってこと?^^;
・・・で、この世界ではお金稼ぐ手段が無いから(おそらく自動補充される)NPCから巻き上げる・・・ってことなのでしょうか。

それにしても食券を手に入れるだけで銃撃戦。
この作品は先が読めないですね〜w
だからこそ続きが気になる。

Angel Beats!エンジェルビーツ)の1話を見る限りでは、『死なないで再生する体』とか『NPC』とか『どこまでも森が続く背景』とか『「0」と「1」の描写』とか見ると、超リアルなネトゲ(仮想現実)に迷い込んでしまった・・・という「世にも奇妙な物語」にも見えますね。
天使がそのゲームマスターみたいなもので、神はまさに開発者?w
そして戦線メンバーはそのゲーム内のバグのような存在?

勝手な想像なので適当に流して欲しいところですが、謎が多い作品ほど限定的な描写から想像力をかきたてられますね。
こうゆう作品は好きです^^

まだ1話なので今回は限定的とはいえ世界観の説明と主要メンバーの紹介、そして戦線の主な活動を見せる構成。
まだ謎が多いですが、少づつ分かっていくはずなので1話たりとも見逃せませんw
1話を見終わっても依然として今後のストーリ展開の期待度が高い作品でした。
失われた音無の記憶が戻ったとき、視聴者が脱帽するような真実が待っていることに期待します。

ちなみにOPは今回は無し。
OPとEDを収録したCD「My Soul, Your Beats!/Brave Song 【初回生産限定盤】」は5月26日発売!
初回版には2話で放送予定のOPとED映像のノンクレジット版収録DVDがついてくるそうです。
私はAngel Beats!エンジェルビーツ)とかKey作品とかいう以前に、Liaさんだから即予約済みです。

My Soul, Your Beats!/Brave Song 【初回生産限定盤】My Soul, Your Beats!/Brave Song 【初回生産限定盤】
アーティスト:Lia
販売元:アニプレックス
発売日:2010-05-26
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